お正月に感動の本に出会いました。
『人生生涯小僧のこころ』 塩沼亮潤著

千日回峰業を満行した僧は大阿闍梨となる。吉野金峰山寺1300年の歴史で2人目となる大阿闍梨は私より1歳若い。

「お山に行って何も気付かず悟らず帰ってくるのは、宝の山に入って何ももって帰ってこないのと一緒です。」
「その日のことはその日のうちにする。そのために私は、自分に十の力があれば十を出し切ることを心がけていました。」
「この世に縁あって生を受けたときには、すでに人生という旅は始まっています。スポーツの試合に例えるなら既に試合は始まっています。」「人生というのは、あなたの思いとおりにならないようにセッティングされています。それをどう克服するか、そこからどう感謝の気持ちを導いてくるか、これが試合の内容です。」
「山で修行した人だけしか悟れないというものではない。それぞれの生活の中で、それぞれに与えられた役目を果たしていく中で、心を研ぎ澄ませ、目を凝らし、耳を澄ませたとき、いろいろな事が悟れる。」
「行を終えた今現在も“今日より明日、明日より明後日”といつもいつも過去最高の自分になれるように神仏に手を合わせ、祈っています。」

思わず、二回読み直しました。自分の可能性にスイッチを入れてくれたような気がします。